2024年4月20日(土)

ビジネスパーソンのためのエンタメ業界入門

2014年4月9日

 レコード会社との許諾交渉を不安視する声もありますが、もう日本の音楽業界はストリーミングサービスにネガティブな考え方は持っていません。2012年10月の著作権法改正、いわゆる違法ダウンロード刑罰化を境に、レコード業界の姿勢が変わりました。法律施行は、レコード業界が、インターネット上で合法的に音楽が聴ける環境を提供する社会的な責任を持ったことを意味しています。デジタル配信サービスに対する姿勢は以前とは違っています。コピーガードをするDRMの撤廃やiTunesStoreへの楽曲提供増などの変化もありましたね。

 膨大なカタログを持つメジャーレコード会社が、自社の収益最大化という観点での許諾戦略を持つことを期待しましょう。経済的合理性からもストリーミングサービスへの許諾は自明のこととなっています。

Spotifyで音楽が身近になる!

 さて、Spotifyで何が変わるのでしょうか?

 一言で言うのなら、音楽が身近になります。

・いつでもどこでも聴ける

 読者の皆さんは、1日の内、何時間くらいネットにアクセスしていますか? スマートフォンを持っていれば、ほぼ常時接続している方がほとんどですね。ストリーミングサービスは、いつでもどこでも、そしてスマホだけでなく、あらゆるデバイスから音楽を聴くことができます。携帯電話の充電池の持ち時間もかなり長くなってきましたね。

 移動中、ジョギングしながら、読書やデスクワークの最中も、手軽に音楽を聴くことができます

・コミュニケーションを誘発する

 オンライン上では、何を聴いているという情報の共有が簡単です。Facebookの「いいね!」ボタンやツイッターのRTをする感覚で、自分の楽曲を伝えられますし、友人が何を聴いているのかを知ることができます。

 好きな曲の感想を述べ合うことで音楽体験が豊かになっていきます。音楽は、人の感情を強く揺るがすので、コミュニケーションを誘発します。友人知人とのやりとりの上に音楽が乗っかってくるという感覚でしょうか?


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