「和牛文化を守る」
「缶バーグ」は、デミグラスソース味、和風ソース味に続き、昨年創業100周年を迎えてカレーソース味も発売されました。ソースごとご飯にかければ、簡単にカレーライスハンバーグが出来上がります。
このように、おいしく食べられるハンバーグですが、畜産農家を取り巻く環境は厳しさを増しています。
「後継者不足はもちろんですし、円安、飼料、資材費の高騰も響いています。それでも黒毛和牛を育てるのは世界に誇る日本の技術です。あるとき、某国で日本の黒毛和牛の種を何らかの方法で持ち込んで生まれ育てたという牛肉を食べました。〝さし〟が入って見た目は同じようなのですが、口に入れると全く味がしませんでした。やはり、同じ種でも、その育て方や飼料にも大きな違いがあるのです。それこそが、日本の畜産農家の技術です。私自身、この和牛文化を守るために努力していくつもりです」
最後に、吉澤さんがとっておきの食べ方を教えてくれました。それはデミグラスソース味を砕いてボロネーゼ風のパスタにすることだそうです。間違いなく、絶品でしょう。
