【図表2】日米:ソフトウェア投資/GDPの推移 拡大画像表示
ところが、民間設備投資を機械設備への投資とソフトウェア投資に分けると異なった姿が見えてくる。すなわち、米国と比べて機械設備への投資の対GDP比が大きい一方、ソフトウェア投資比率は小さいという姿である(図表2)。
また、統計上の無形固定資産の抽出基準が違うので単純比較はできないが、それでもブランド、ノウハウや特許権などの知的財産で構成される無形固定資産投資の対GDP比を日米で比べてみても、その差は縮小しているようには見えない。
ちなみに、1995年以降の米国の無形固定資産投資の対GDP比は、IT革命もあって1%近く上昇している。一方、日本では統計上無形固定資産がコンピュータソフトウェア、プラントエンジニアリング、鉱物探査だけで集計されているが、その投資額の対GDP比は1995年以降0.5%ほどの上昇にとどまり、しかも近年は増加していない(図表3)。