火災があったオフィスビル付近には多数の消防士が出動した(インドネシア・ジャカルタ)
インドネシアの首都ジャカルタのオフィスビルで9日午後、火災が発生し、少なくとも22人の死亡が確認された。
市警察のスサトヨ・プルノモ・コンドロ本部長によると、火災があったビルは7階建てで、出火時にはこのビルで働く人たちが昼食を取るなどしていた。
警察は、1階でバッテリーが爆発し、炎が上に燃え広がったとみている。このビルには、ドローンを製造する会社が入っている。日本のメディア各社は、日本のドローン企業「テラドローン」の現地拠点があると報じている。
市警本部長は、死者のほとんどが女性で、うちの1人は妊娠中だったと説明した。また、犠牲者らはやけどではなく煙で窒息して死亡した可能性が高いとした。
消防車28台、消防隊員約100人が出動した。現場で撮影された劇的な動画には、黒っぽい煙が立ち込る上層階から、閉じ込められた従業員らがはしご車で救出される場面が映っている。
火は鎮火した。救助隊は低層階を捜索した後、上層階で集中的に活動している。
現地紙ジャカルタ・グローブによると、市警本部長は、6階に入るのが「特に困難だったと、現場の消防士らが言っていた」と説明した。
本部長はAP通信に、「まだデータを集めているところだ」、「現在、発見された犠牲者の身元確認に集中している」と話した。
ビルに入っているドローン企業は、航空測量やマッピング、検査、農業など、産業界のクライアントにドローンによるサービスを提供している。
(英語記事 Jakarta office fire kills at least 22, police confirm)
