2024年11月22日(金)

中国メディアは何を報じているか

2014年7月4日

様々なブログ、論文を紹介する『草根網』の本記事(6月23日付)
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 『鳳凰テレビ』のサッカー番組は「中国サッカーはW杯に1万年かかる」とこき下ろした。「W杯まで1万年」という対話を見た後、愛国心を持つ中国人なら憂鬱な気分になったはずだ。中国のサッカーに「死刑判決」を下したも同然だからだ。

 中国のサッカーはずっとやらせ、不公正なジャッジ、八百長、汚職が絶えず、病理が蔓延して二の足を踏んできた。中国サッカー協会の謝亜龍、南勇副会長といった獅子身中の虫が捕まってサッカー協会で人事異動があってもうしばらく経つが、中国のサッカーが起死回生どころか、後戻りしている感さえある。

※2010年に中国サッカー界で賭博に絡む八百長事件が発覚、収賄容疑で関係者が多数逮捕された。

 悲惨なことは、世界で最強のファン・グループを持っているのにW杯に出られないことだ。何と哀しい事だろう。中国がW杯に出場できない病原はどこにあるのか。以下ではその答えを探してみたい。

コスタリカ大躍進の理由は、中国人?

 この数日、W杯の最大のダークフォースだったコスタリカチームが突破を果たした。イタリア、イングランド、ウルグアイという世界のトップクラスのチームがひしめき「死のグループ」と言われたDグループでコスタリカチームは、初戦でウルグアイを3対1で、21日はイタリアを1対0で打ち破り、ベスト16に一番乗りしたのである(その後、本記事執筆中にベスト8に入った:筆者)。

 コスタリカがダークフォースとして輝かしい成果を挙げた後、メディアは自然とその原因を探った。すると「アジア人の顔」をしたコスタリカチームのサッカー協会会長のエドワード・リー氏が記者会見に現れて彼が華僑であるということが分かった。コスタリカチームがなぜあんなにすごいのか。なんと中国人が舵を握っていたからだったのだ。


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