AI、ヒューマノイドロボットの活用
生成AIを活用した船舶設計の研究を担う一ノ瀬康雄特任准教授はこう話す。
「設計現場の高齢化、人手不足などを背景として、大規模言語モデル(LLM)によるCAD設計支援システムの開発、設計データベースの構築、設計の自動化が求められている中、その実用化に向けた研究を進めています。
阪大OCEANSでは現在、船舶設計ツールであるNAPAをAIで自動化するツールのプロトタイプを開発しています。そして、こうしたツールを開発し、使いこなすことができる人材を育成して、企業に送り込むことを目論んでいます。
AIを活用した設計の目指すところは、造船設計に関するドメイン知識を持った設計者が自らの作業を自動化することです」
AIに頼めば何でもできてしまうということではなく、その前提としてドメイン知識を持った人材を育てることも大学の役割だ。
ヒューマノイドロボットの開発を研究する辰巳晃准教授はこう危機感を募らせる。
「私の場合、専門は設計なのですが、建造の現場の人たちから、このままでは仕事が回らないという切実な声を聞いて、ロボットの活用は待ったなしだという思いを強くしました。
特に、日本政府のロードマップとして2035年までに、建造量の倍増が示されましたが、そもそも人がいないということでは、話になりません。
設計におけるAI活用と同様、中国と韓国が先行している状況ですが、日本がここで踏ん張れば、競争の土俵には残ることができると考えています」
