◆今日のお悩み
原油価格の高騰が続き、電気代、物流費、原材料費などあらゆるコストが上昇しています。先行きも見通しにくく、どこまで耐えればよいのか判断が難しい状況です。価格転嫁すべきか、コスト削減を優先すべきか、それとも別の打ち手があるのでしょうか。
原油価格の高騰が続き、電気代、物流費、原材料費などあらゆるコストが上昇しています。先行きも見通しにくく、どこまで耐えればよいのか判断が難しい状況です。価格転嫁すべきか、コスト削減を優先すべきか、それとも別の打ち手があるのでしょうか。
見えないコストが経営の前提を揺らしている
ガソリンスタンドの価格表示を見て、思わず二度見してはいないだろうか。少し前までと同じ感覚で給油すると、支払額は確実に重みを増している。配送業者からは運賃改定の通知が届き、電気料金の請求書にもため息が出る。
原材料の値上げに加え、包装資材や物流費も上昇し、あらゆるコストがじわじわと経営を圧迫していく。売場では値札を見直し、仕入れでは取引先と交渉を重ねる。それでも、上昇のスピードに対応しきれない。
経営者にとって厄介なのは、その上昇が「読めない」ことである。いつ落ち着くのか、どこまで上がるのか、確かな見通しが立たない。だからこそ、値上げの判断も難しくなる。
価格を上げれば客足が遠のくかもしれない。しかし据え置けば利益が削られ、やがて経営を圧迫する。値上げをしても、次の仕入れではさらにコストが上がっている。追いついたと思った瞬間に、また差が開く。この繰り返しに現場は疲弊していく。
今回の原油高は、単なる一時的な価格上昇ではない。エネルギー供給の制約、地政学的リスク、為替の変動が重なり合い、コスト構造そのものを揺るがしている。
これまでの延長線上では対処できない問題である。いま起きているのは価格の変化ではなく、前提の変化である。
