2026年8月11日(火)

台湾「麗しの島」の実像

2026年8月11日

開発は次のステージへ

 グローバルな競争に目を向けると、現在のヒューマノイドロボットは、間違いなく、米国と中国がリードしています。特に、中国製ロボットは近年目を見張るほど柔軟な動きを披露しており、開発市場においても、圧倒的なシェアを誇っています。

 しかし、台湾の多くのテックリーダーたちが指摘しているのは、「見事な動きをこなすものの、現時点では実用性が十分とはいえない」ということです。これは、先駆者たちの努力を否定するものではなく、ヒューマノイドロボットが次のステージに移行したことを意味しています。そして、それこそが台湾が最も得意とする領域です。

 台湾には世界に誇る半導体、AI技術があり、日本はハード面では世界一だと思います。日台の協力関係は強固ですが、英国、米国などとも協力しています。それぞれの強みを生かせば、米中との差を埋めていくことは十分可能だと考えています。

 現在は台湾に戻り教鞭を執っていますが、今でも早稲田大学の招聘研究員を務めており、私は単なる一人の研究者・教育者にとどまらず、「台湾と日本のロボット学術・産業交流の架け橋」でありたいと常に願っています。

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Wedge 2026年8月号より
台湾「麗しの島」の実像 日台新時代を拓く「3つの視座」
台湾「麗しの島」の実像 日台新時代を拓く「3つの視座」

かつてポルトガル人が「フォルモサ(麗しの島)」と呼んだ台湾。半導体産業で世界の最先端技術をリードし、日本統治時代の記憶も、歴史の一部として内包している。一方で、現在は米中対立の最前線に立たされ、難しい現実に直面している。国際社会で複雑な立場にある台湾とともに、日台新時代をどう拓くのか─。「3つの視座」から考えたい。


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