2026年7月22日(水)

台湾「麗しの島」の実像

2026年7月22日

 毎年初夏に開催される台湾、そしてアジア最大のICT関連見本市であるCOMPUTEX TAIPEI(コンピューテックス台北)が今年も6月2日から5日にかけて開催された。1981年に始まり、今年で44回目を迎える同見本市は毎年その規模を拡大しており、世界33カ国・地域から1500社以上が参加、展示ブース数も初めて6000を超えた。

世界貿易センターに新設されたロボティクス展示場の様子。各会場では展示エリアの広さや人の多さによって注目度の高さがうかがえる(SACHIKO HIJIKATA)

 コンピューテックスにはInnoVEXというスタートアップのための部門も用意されている。そこでは台湾当局や各国政府の支援パビリオンが設けられ、日本からも日本貿易振興機構(JETRO)などの支援を受け10社以上のスタートアップが参加した。同部門では投資家や大企業との事業提携、海外展開に向けた機会を提供するとともに、数々のイベントが開催され、スタートアップを対象としたコンテストでは多額の賞金も用意されている。

 今年のコンピューテックステーマは「AI Together」。AIの次の段階には理念を共有し互いに信頼できる国際パートナーとの協力が不可欠である、というメッセージとなった。

 台湾の頼清徳総統は開幕式で、台湾海峡の平和維持が世界のAIサプライチェーンに対する台湾の最も責任ある約束だと強調した。台湾の2026年第1四半期の経済成長率は14.55%、台湾株式市場の時価総額が世界第5位に浮上するなど、半導体とAIが台湾にもたらす恩恵は計り知れない。同時に世界の半導体エコシステムの中心地としての地位も揺るぎないものとなっている。

 また、これまでは台北南港展覧館のみで開催されていた同見本市は、今年、「ロボティクス」という新たな展示カテゴリーを追加し、初めて台北世界貿易センターとの2カ所開催となった。

 台湾貿易センター会長、黄志芳氏は今回のコンピューテックスの中核テーマを「AI生命体エコシステム」と表現する。AIコンピューティングを「脳」、ロボットやスマートモビリティーを「手足」、6Gや衛星通信を「神経網」に見立て、AIが仮想世界から現実に、生命体として我々の生活に深く関わる、という未来像を示した。


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