2026年9月20日(日)

モノ語り。

2026年9月20日

 ご縁あって東京の日本橋浜町に本社を構え、まちづくりにも参画させていただいています。そこで大切にしているコンセプトが「手しごとと緑」「地産地育」です。浜町で事業を興してくれる事業者の誘致をはじめ、まちぐるみで育て、ブランディングしていくというものです。

カカオ菓子suminoza「バウムクーヘン」(写真・鈴木優太 以下同)

 今回、紹介するカカオ菓子suminozaの村田友希さんは、まさにその事例にぴったりの方です。

 2019年、浜町のまちづくりコンセプト「手しごとと緑の見える街」を体現するホテルHAMACHO HOTELに併設する形で開業することになったチョコレートショップ「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO(以下、nel)」。そこでシェフとして抜擢されたのが、京都出身で、ルクセンブルクから帰国したばかりの村田さんでした。

 「子どもの頃からパティシエになりたいと思っていました。両親は教師ですが、『勉強しろ』と強く言われることもなく、『早くから手に職をつけたい』との思いから定時制高校に通いながら地元の洋菓子店で働きはじめました。

 その後、ワールドチョコレートマスターズで総合優勝した経験を持つ水野直己さんのもとでチョコレートを基礎から学び、強く勧められたこともあってフランスの洋菓子店でも働きました。パリからリヨンに高速鉄道で行き、そこからバスで3時間という場所にあるお店で、現地に住む人たちの日常を肌で感じて学ぶことができました。

 1年間のビザで、ようやく言葉が使えるようになった頃の帰国となったため、同じくフランス語が公用語のルクセンブルクにある『オーバーワイス(Oberweis)』を紹介していただき、そこでもう1年修業しました」


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