2026年4月4日(土)

モノ語り。

2026年4月4日

 お洒落な店構えだと思って通い始めた大阪・北新地にある焼きたてフィナンシェ専⾨店「ポアール・ル・ボン・ブール」店。今回、初めて帝塚山本店を訪問しました。

「サブレ・ナチュール」(写真・鈴木優太 以下同)

 「1969年に、父が創業しました。家業は造り酒屋だったのですが、父はお酒に弱いほうで、お菓子の世界に進みました。欧州で修業していた時に見た西洋梨(ポワール)、当時日本では珍しく、そこから〝ポアール〟という名をとったそうです。本当は『ワ』の発音なのですが、『他と一緒じゃないほうがいい』と『ア』にしたそうです」

 そう教えてくれたのは、2代目の辻井良樹さん。ホームページを一目見れば分かるのですが、辻井さんは言葉の人です。

 ①お菓子は〝心の食べもの〟、②厳選した良質な素材、③ハートと腕で勝負、④几帳面すぎるくらいに、品質は管理――。お店のコンセプトをこう表現します。

 また、辻井さんの名刺の裏には「心に甘く、ひっかかる」とあります。また、広報担当者の名刺には「厨二病は世界を救う」とあり、ポアールのスタッフが名刺をつくる時には、一言メッセージを入れるようにしているそうです。

 「かつては職人の世界でもあり、〝背中を見て覚える〟ということが一般的でしたが、今それは通用しません。こちら側の想いを分かってほしいし、あなたが何を考えているのかも教えてほしい。そんな想いで、言葉にするようにしています。名刺の一言は、従業員の考えていることを知るきっかけになればと考えています」

 なんと素敵な発想でしょうか。わが社でも取り入れたいものです。


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