オトナの教養 週末の一冊

2014年8月14日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

――イベリコ豚の商品化は、はじめから考えていた。

野地:1頭全部食べられないですから。だから、商品化するならしっかりやろうと。食品をつくる以上、味も大切ですが、定期的に仕入れを続け、適正な価格をつけてやって行こうと考えました。

――商品化する過程で、日本の畜産業についても触れました。

野地:この作業をしていた4年間、暇さえあれば精肉店へ行って、肉を買っていました(笑)。スペイン人は、毎食300グラムくらい肉を食べるけれど、日本人で毎回そんなに食べる人はいない。豚肉は、高くても100グラムで400~500円、4人家族で食べても2000円です。そう思うと、肉の値段はそれほど高くない。魚は、漁港近くの市場で買えば安いけれど、東京で買うと高くなる。でも、肉は東京だろうが、産地だろうが値段はそんなに変わらない。そういう国は、実はありそうでないんです。だから日本の畜産業は、そんなに儲けていないなと。ただ、そういうことをみんな知らないから高いと思ってしまう。

――本を出してからの反響は。

野地:商品化したハムは全部売れました。本が出る前に、シンガポールの方が3分の1くらい購入したんです。それにこのハムは塩気が強くないので、女性にも人気です。でも、もう残っていなくて、再発売は来年になってしまいます。

 また、色々な書評コーナーで取り上げて頂いたのですが、評者によって食やビジネス、豚とそれぞれ面白いと思ってくれるところが違い、興味深いです。 

 畜産業の方々にもたくさん読んでもらっていて、そういう“仲間”に褒めてもらうのは本当に嬉しいことです。

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