2026年10月15日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年10月15日

 ロシアのNATO諸国に対するインフラなどを狙ったハイブリッド攻撃や破壊活動は、その危険をはらむものであることを率直に指摘し、ロシアにそういうことを自制するように現段階で申し入れるべきではないか。ウクライナ戦争を地理的に拡大することは欧州にとってもロシアにとっても、愚策であると思われる。

過去にあった第5条の発動

 NATO条約第5条が発動された事例は過去には1回しかない。アルカイダがハイジャックした飛行機をニューヨークの世界貿易センターやワシントンの国防総省に衝突させた「 9.11 テロ事件」は、NATO条約第5条の発動につながった。

 アルカイダによる「武力攻撃」は「国家による武力攻撃」ではなく、テロ組織によるものであった。ロシアが自らの姿を隠して、NATO諸国のインフラに対するハイブッリド攻撃や破壊活動を行っているが、同じような結果を招きかねない。

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