2024年11月22日(金)

Wedge REPORT

2014年8月20日

 13年にはバルセロナで黄金期を築いた名将ジョゼップ・グアルディオラがバイエルンの監督に就任する。バルセロナは南アフリカW杯で優勝したスペイン代表のベースとなったチームだ。グアルディオラがドイツ随一のビッグクラブの指揮官に迎えられた事実からは、バイエルン、ひいてはドイツ代表がスペインの得意とするパスサッカーのエッセンスを吸収しようとしていた意図さえうかがえる。

 バイエルンでの選手起用を代表チームでも試みるなど、レーブはグアルディオラの采配に注目。ドイツサッカー界が志向するスタイルを明確化し共有したことで、代表とクラブのフィロソフィーも一致し、理想的な相乗効果を生み出すことになった。

 00年の屈辱から14年。育成の強化、リーグシステムの見直し、クラブとの連携などを一体的に進めたドイツは世界を制した。それはまるで、企業が経営戦略を見定め、組織改革を断行するかのような取り組みだった。

Wedge9月号特集「東京に300億円ビッグクラブを W杯惨敗を『経営』から考える」
・Jリーグの改善ではなく構造改革を 
・ドイツサッカーの経営戦略(本記事)
・東京のポテンシャルを活かせ 
・エンターテイメントとしてのサッカー
【インタビュー】
村井 満(Jリーグチェアマン)/ 羽生英之(東京ヴェルディ社長)/ 大倉 智(湘南ベルマーレ社長)

◆Wedge2014年9月号より









 

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