2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年9月19日

 上記筆者が、ヒュー・ホワイトや、マルコム・フレイザーの論に正面から反論してくれているのは有難いことです。つまり、「そんなことをすると、中国を無用に刺激する」という議論への反論です。

 それを日本に当てはめると、今回もありましたが、集団的自衛権の行使を容認すると無用に中国を刺激する、という議論と同じです。元来安全保障はゼロサム・ゲームです。その論理で行けば、戦闘機一機増やしても、「中国を無用に刺激すること」になります。そこは割り切るしかありません。

 論説は、日本には触れていませんが、日本が米国と緊密な協力を持ちつつ、豪州と協力することには、もとより賛成の立場であろうと思われます。

 また、集団的自衛権の行使決定後、米豪関係に似た、日米軍事協力関係が、次々に実現されて行くことが期待されます。

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