たとえば、こんな説明も。1日は3つの時間帯に分かれる。まず、午前4時から昼の12時までは「排泄」の時間。酵素を取り入れるのに最も適した時間帯だという。昼の12時から午後8時までの時間帯は「栄養補給と消化」なので、たくさん食べてもOK。午後8時から翌日の午前4時までは、「吸収と代謝」の時間。運動や食事はなるべく避けた方が良い。
女性誌には美容や健康への知識が掲載されることも多い。だが、男性にとっては「酵素は美肌に効く」「酵素でむくみ解消」といった文章は響きにくい。体のメカニズムに合わせて酵素を取り入れることの「良さ」が大竹さんから説明されると、男性たちも興味深げに聞き入っているように見えた。
同社では今後も、快眠や歩き方・走り方、ヨガ教室など、「楽しそう」「やってみたい」と思えることをこのスペースで行っていきたいという。
「移転前もカフェテリアはありましたが、狭かったので大勢で使うことができませんでした。今はお弁当をこのスペースで食べている人も多いです。デスクで食べるよりも切り替えができるし、外食派だった人がここで食事をとることも増えたと思います」と話すのはマーケティング部マネージャーの増田晃男さん。
中野セントラルパークにはオフィスが多く、昼時になると弁当を売るワゴン車が10台近く並ぶ。いろいろなジャンルの弁当が売られるため、利用する人も多いのだとか。
「当社で大切にしているのは『人を大切にすること』です。例えば、医療従事者の方に製品を届ける営業の仕事では、自社のメリットだけを考えた売り方はしません。あくまでその先にいる患者さんが第一です。そして、医療はそれを必要としている、より多くの人に届けられなければならないもの。だから販売量が少ない製品でも、需要がある限り廃盤にしない努力をしています。人を大切にする会社、社員を大切にする会社としての思いを、このスペースを通じて共有していければと思います」（増田さん）
社員食堂はないけれど、社員の健康意識を高めることを通して、思いを共有していく。風通しのいいこの空間は一見何気ないスペースにも見えるが、クックメディカルの思いが詰まった場所なのだ。
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