未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年7月24日

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結婚相談所は男性優位!?

 最初につきあったのは大学生の時。あとは20代の終りに1人。そう考えると10年に1人しか好きな女性と知り合えていない。

 「このペースだと、次のチャンスを待っていたら結婚できなくなるなと思って、相談所に入ったんです」

 そう言うと、彼はおもむろにバッグから手紙サイズの封筒をとり出した。

美人揃いの紹介カード

 「これが、去年1年で、ボクが実際に会った8人です」

 几帳面に持ち運ばれてきた封筒から出されたのは、封筒と同じサイズのカード。一つ一つに、女性の上半身の写真が大きく印刷されていて、ロングヘアの女性たちがこちらに向かってにっこり微笑んでいる。

 揃いも揃って、質感のあるロングヘアに、卵形の輪郭。

 目を見張るような美女ばかりだが、“クローン”かと思えるほどに、雰囲気はとてもよく似ていた。

 「ええと、相談所って、こんなにも美人ばかりいるんですか?」

 驚いて尋ねると、

 「僕も知らなかったんですが、相談所って女性が優位だと思いきや、男性のほうが優位らしくて、女性は大変らしいです」

 まるで他人事のように言う。
 

女性からの申し込みが1年で128件!

 この8人の女性たちは、相談所の人が選んでくれた。

 本当は佐久間さんが自分でPCにある相談所のページに接続して、相手を選べばいいのだろうけれど、忙しいので、希望の条件や好みを言って、あとは相談所に任せたのだ。

 「それが悪かったのかもしれません」と、彼は急に後悔するように言った。

 「悪かったというのは?」

 「まるで決まらないってことですよ。おおぜいの女性を紹介されても、自分で選んでないから決まらない。……数えてみたら、この1年でボク、128人の女性たちからお申し込みをいただいていたんです」

 「ええっ、128人ですか!?」

 私はさらに驚いた。

 もちろん、これだけの条件を備えた佐久間さんのことだから、「もてるはずだ」と予想はしていたが、まさかそんなにも多くの申込みを女性側からもらっていたとは。

 しかし、そうなると実際に彼が会ったのは、厳選された“彼好み”の女性たちであったはずだ。だからこそ、見た目の印象がとても似ていたのだろうと思うけど。では、どうしてなおさら、そこで「決めよう」という気にならなかったのだろうか。

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