WEDGE REPORT

2015年11月17日

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ベルギーにテロ拠点か

 こうした米軍の攻撃の一方で、フランス軍も15日、ISの首都であるシリアのラッカ周辺にテロの報復爆撃を加えて断固たる姿勢を示した。しかしバルス仏首相は「数日から数週間以内に再びテロが起きる可能性がある」と警告、市民の恐怖感はなかなか収まりそうにない。

 テロの捜査も進んでおり、死亡した実行犯7人のうち4人の身元が判明。8人目が指名手配されている。実行犯の1人はパリ郊外出身のフランス国籍の男(29)で、2010年ごろから過激化し、12年にはシリアに旅行していた。また何人かはテロの前にIS関係者と暗号で交信していたようだ。

 ここで浮上しているのがベルギー・コネクションだ。実行犯の兄弟はブリュッセルの貧しい移民街モレンビークで暮らしていた。このモレンビークでは、1月のパリのユダヤ系スーパー襲撃犯や、アムステルダムからパリ行きの高速列車内で8月に起きたテロ未遂事件の犯人も同地で銃を入手していた。

 パリのテロ事件はシリアのIS本部の指令に基づいてベルギーを拠点に計画が練られた可能性が一層濃厚になっている。

  
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