ブログには、こざっぱりとしつつ、どこかお洒落な雰囲気の漂う、伊藤さんの写真が載る。
なお、これから訪れるクリスマスや正月飾りは、
「体験に価値を置くように心がけています。なので、飾り物系は一切買いません。その代わりにクリスマスイベントやお正月イベントに行って行事を楽しんでいます」(伊藤さん)
買うという人も、とことんミニマムだ。
「クリスマスツリーは小ぶりの物(高さ40センチ程)を12月中は飾る予定です。押入れの戸棚に入るくらいの大きさなら、一年を通じて置いておいてもそれほど邪魔ではないためです。それ以上大きいのは持つ予定はありません」
「お正月の飾りも最低限の「輪締め」だけを元旦~1月7日まで飾っています。それ以外に鏡餅なども特に準備しません。二人暮らしで親の世代も厳しくないので、自由にやっています」(メグさん)
物を減らして、逆に増えたことは?
年賀状は、いわずもがなで、メールやツイッターで済ませる人が多かった。
物を減らして良かったことは何か。
「収納の狭い駅前の部屋に引っ越すことができました」(A1理論さん)
「家事が楽になったので、家事の分担について夫婦で喧嘩しなくなった。楽になったので、ほぼ全てわたしが行うようになった。作業が楽なので苦にならない」(おふみさん)
物を減らして、逆に増えたことは?
「知識、経験、パスポートのスタンプの数、人と会う回数、カフェに行く回数」(伊藤さん)
「深呼吸をする時間」(佐佐木さん)、「自由時間、お金、好きなことに没頭する時間」(メグさん)
親や上司など身近な50代以上の世代の反応で印象に残った言葉や表情は?
「親に、『貧乏になれたらあかん』と言われましたが、僕は今の生活を特に貧乏だと認識していないのでびっくりしました」(A1理論さん)
「前の汚部屋を知っているので、掃除できるようになってよかったと親は喜んでいた。義父には『自分もミニマリストを目指してみようかな』、上司には『今こういうライフスタイルがあるんだね〜』と言われた」(おふみさん)
なぜご自身も含めてミニマリストという新たな価値観の新人類が日本に生まれたと思うか?
「物質的な豊かさが実現したことで、それだけでは幸せになれないと気づく人が増えた結果、物や事や心という垣根を超えて本質を追求するようになったのだと思います」(佐佐木さん)。
今後いつまでミニマリストを続ける予定か?
「しばらくは」(肘さん)。「心のままに」(佐佐木さん)。「物がないほうが効率的に動けるので、死ぬまで続くと思います」(メグさん)。
どうやったらミニマリストになれるのか?
まず第1に「デジタル化を駆使できるかどうか」だと肘さんは断言する。最近になり、ミニマリストになりたい人向けに無料の出張サービスも始めた。