どの道で勝負をするか、という判断は経営者が下すが、日本企業に多いゼネラリストタイプの社長より、目利きのできるスペシャリストタイプのほうが向いている。
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今年誕生した前出のソシオネクスト(富士通とパナソニックの合弁会社)は、京セラのCEOを務めた西口泰夫氏をCEOとして迎え入れた。ルネサスエレクトロニクスは日本オラクルのCEOだった遠藤隆雄氏が昨年6~12月にCEOを務めていた。両者とも非常に優秀な経営者だが、半導体のスペシャリストではないため、経営判断を下すことは容易ではない。米国ではもちろん台湾でもこうした人事はまず行われない。
半導体業界に限らず、日本企業ではゼネラリストタイプの経営者が目立つ。英語を操る経営者も少なく、これではグローバル競争に勝ち抜くことは難しい。これからは経営者の選び方についても見直す必要があるのではなかろうか。
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