「姫路市立美術館」
開館は昭和58年。姫路市立動物園に隣接する美術館。煉瓦造りで切妻屋根の建物は、旧陸軍の兵器庫・被服庫。終戦後は、姫路市役所として使われていた。郷土ゆかりの美術作品や、モネやマティスらの近代フランス絵画、姫路市の姉妹都市がベルギーのシャルルロアであることから、ベルギー美術のコレクションも。
兵庫県姫路市本町68-25
079-222-2288


「森下」
28歳で店を始め、現在は73歳。生涯現役を誓う森下のおばちゃんは、地元っ子のおなかを満たしてくれる、お母さんのような存在だ。おばちゃんの仕事は、朝8時から。練炭で火を起こし、鉄板を温める。練炭も鉄板も、店を始めて以来、45年来の相棒。ガスはずっと使っていない。森下の名物は、「ぐじゃ焼き」。お好み焼きとも、もんじゃ焼きとも、異なる鉄板焼き。ラードと牛すじを炒め、キャベツ、白ネギ、天かす、かつおをのせる。そこに生地をかけてから、紅生姜と牛すじのダシを加えながら焼き上げる。最後に、生地のおこげ(皮)をかぶせ、名城ソース、のり、かつおをかけて完成。生地はゆるゆる舌で溶け、皮や具はしんなりと、ソースと相まって甘酸っぱく香ばしい。それから、おばちゃんの焼き姿はショーのようだ。具材は切り置きせず、そのときそのとき必要な分だけ包丁で刻む。慣れた手つきや、達者なしゃべりで、目も耳も飽くことなく、最後は口福が訪れる。
兵庫県姫路市忍町78
079-281-4591






