2024年7月16日(火)

Wedge REPORT

2016年3月5日

 第1回は、はじめ塾の父母の方々です。座談会の様子を通じて、はじめ塾は「互いに学び合い育ち合う場」であることを感じていただきたいと思います。

大人の手を借りない子供たち

小田原の圃場での収穫作業

伊藤さん(父):3人の子どもがいます。中3の長男が小学生の頃にお世話になったのを機に、今は小4の長女と2歳の次男も加わって家族全員で関わっています。きっかけは、アトピー体質だった長女の体質改善を進める中で知り合った方の紹介で、丹沢の大自然の中で行われる合宿に参加しないかというお誘いでした。自分と同じくインドア派の長男にアウトドア生活を体験させるのもいいだろう、程度の軽い気持ちで、最初から強い関心をもっていた訳ではありませんでしたが、その方が強引に申し込んでくれて(笑)、迷っている僕らの背中を押してくれました。

 そうして家族で参加した「なかよし合宿」の雰囲気すべてが真新しくてカルチャーショックを受けました。事前の問い合わせ電話に応対したのも子どもでしたし、到着した僕らの車を駐車場に誘導するのも子どもでしたので、とても驚きました。合宿所(市間寮)は携帯も通じない不便な環境で、夜になると真っ暗になるので、正直いって僕は帰りたくなりました(笑)。その時、印象的だったのは、大きい子から小さい子(高校生~小学校)まで、一緒になって生き生きと作業している姿でした。大人の手を借りず、テキパキと薪を割り、釜戸でご飯を炊き、風呂を沸かしたりして。みんなで席を囲んで食べたご飯は本当に美味しかったです。

 気づけば8年近く経っていますが、父母の会などに参加しながら勉強を続け、毎回楽しく学ばせてもらっています。

高橋さん:私はもう長いですよ。4人の子どもがいますが、関わり始めたのは私自身の学びのためでした。私たち夫婦はいわゆる学習塾を経営しています。「教育」は私たちのライフワークです。20年以上前、自分たちの力不足から対応に悩む教え子がいて、どうすればよいのか模索していました。そんな日々の中、たまたま手にいれた冊子の中に「はじめ塾」の文字を見つけました。そこで突然に、お嬢さんがはじめ塾に関わっていると言っていた知人の話を7年ぶりに思い出し、「自分が求めているのはここだ」と直感して、すぐ知人に連絡しましたね。

 当時は重宏先生が塾長でいらして、正宏先生(現塾長)が27、8歳の頃で「なかよし合宿」を担当されていました。以来20年近くになりますが、はじめ塾に通って「教育」に関する学びを継続しています。そうした私の熱心さに影響されて、私たちの子どもたちも、はじめ塾の教えに共感を示すようになりました。

 今は子どもたちも成長し、私たち夫婦は学習塾と並行して新たな事業も始めて忙しい毎日ですが、はじめ塾で学んだことは心の支えになっています。


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