年間100万食が目標
3月2日に出された「丸の内タニタ食堂」のランチ。
5年目を迎えた「丸の内タニタ食堂」に筆者も試食に行ってみた。カロリーは抑えてあるが、味は薄くはない感じで、普通に食べられた。ここはタニタの直営店で、日替わり(税込み価格830円)と週替わり(同1100円)の2種類の定食がある。女性客が6割、男性が4割。丸の内周辺で販売されているコンビニ弁当と比較すると2割ほど高いが、ランチタイムは行列ができていた。ここで食事すると、食堂に隣接したカウンセリングルームにあるプロ仕様の体組成計で体脂肪率などを計測し、管理栄養士からの計測結果の説明や食事についてのアドバイスを受けられる。
タニタ食堂は500キロカロリー前後、塩分3グラム以下で展開しているが、地域によっては、塩辛い味を好む地域がある。おおむね西日本は薄味で、東日本は味が濃い。中でも秋田は塩分が多い料理が当たり前の地域だ。秋田にオープンした「あきたタニタ食堂」の利用者からは「味が薄い」といった要望もあるようなので、秋田店限定でスプレー式の醤油をカウンターに置いて、どのくらい使われるか試しているという。スプレー式なので、1回スプレーしても0.1CCしか出ないので、従来の醤油差しと比べると量は大幅に減らせるという。
このほか「Hotto Motto」を展開するプレナス(福岡市)とコラボレーションした持ち帰り弁当「タニタ監修弁当」も15年4月にスタートさせている。
同社は現在年商145億円規模だが、今後はタニタ食堂の全国展開を進めて、2018年度には食ビジネスで年間100万食、5億円を目標に置いている。