WEDGE REPORT

2016年3月17日

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 共和党にとって「最後の希望」だったのは、元ニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ氏の参戦だった。トランプ氏以上の億万長者で政治経験も豊富、人望もあるブルームバーグ氏ならばトランプ氏を破れる、との期待があったが、当のブルームバーグ氏は「立候補せず」の決断。理由は「出馬しようと思ったのは、両極端であるトランプとサンダースを止めたかったため。民主党候補がヒラリー・クリントンに決まりそうな以上、自分の出番はない」というものだった。つまりヒラリー氏がトランプ氏に勝つ、という希望的観測なのだが、現在のトランプ氏の勢いを見るとそれも黄信号が灯る。

共和党支持者のトランプ支持率は50%超えに

 脱落した共和党候補の中でも、ニュージャージー州知事クリス・クリスティ氏、元脳外科医のベン・カーソン氏は「トランプ支持」を表明した。「勝ち馬に乗りたい」という意識が、今後さらに広がる可能性がある。実際、15日時点で初めて共和党支持者の中でのトランプ支持が50%を超えた。

 次々と問題発言を繰り返しながら、聴衆を熱狂させ人気を上げていくトランプ氏。「現代のヒトラー」の例えは決して大袈裟ではなくなった。既存の政治に愛想をつかしている、社会、政治に怒りを感じている、とはいえまさに理性を失った感のある米国人のトランプ熱。今年の大統領選挙は色々な意味で歴史に残るものになりそうだ。

  
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