戦略視点の目標設定&アクションが成功のカギ
・自分が何歳のときに産みたいか、ほしい子供の人数から逆算して、いつまでに第一子を作らないといけないか。もちろん相手は誰でもいいわけではないので、どんな相手にしたいのか。何が譲れない条件なのか。全てをクリアにする。
・ある登壇者が決めた条件は、実はけっこうハードルが高かった。年収もルックス(イケメン希望)も知的水準も、世の中の標準からは大幅にかけ離れた高いものである。それでも敢えて、まずは条件を明確にして、紹介を頼めそうな人に触れ回る。公式に「婚活」宣言をする。
・その結果、紹介してくれる人が現れる。相手と初めて会うときから、結婚の検討を前提として、互いの求める条件を披歴し合い、折り合えそうかどうかを話し合う(というか、議論したのだそうだ)。
・結論を出すまでの時限を切る。半年付き合ったところで判断すると決め、実際に半年が経った時点で男性側は判断を渋ったが、「白黒つけないと他に行く」旨を伝えたら決断してくれた。
……これって、何かに似てるなあと思ったら、主にグローバル外資系企業がビジネスでの目標設定のときに気をつける「SMART」そのものなのである。
SMARTな目標設定とは、S(Specific:具体的で)、M(Measurable:計測可能で)、A(Action Oriented:アクションにつながって)、R(Realistic:現実的で)、T(Time bounded:時間が切られている)であること。ハイパフォーマンスを生み出すときの目標設定の鉄則である。先の彼女がやったことは、すべてこれに当てはまってるではないか。
もうひとつ、彼女のアプローチのいいところは、結婚を妙にロマンチックな「恋愛の延長線」と捉えていないこと。あえて割り切って相手探しをする。恋愛感情は、実は後付けでついてくるのである。
さらに、ゴール設定や行動を明確化することの副次的な効果は他にもある。