2024年11月22日(金)

コンサル視点で婚活を斬る

2016年4月18日

「SMART」な目標設定がもたらすプラス効果とは

■ 自分の覚悟ができる

 「高い理想」を敢えて打ち出すことで、そこに至る道筋が厳しいながらも明らかになってくるため、取るべき戦略が絞られてくる。アクションが明確になる。

■ 協力したいと思っている人が、協力しやすくなる

 求める条件を具体的にクリアに示されると、印象に刻み込まれやすくなるため、常に頭の片隅に置いてくれる。なので、当てはまりそうな人が思い当たったときに、連絡してもらえる。

■「ここぞ」というときには、外さない

 それまでの経験から、「こんな相手は、滅多にいない!」ということがわかるので、検討の本気度が違ってくる。求めること以外の条件は譲るし、理解して許容する(それは、決して妥協とは呼ばない)。

 理解を深めるため、このアプローチと真逆なダメな例をご紹介しよう。

婚活市場で上手くいく人といかない人の違い

 「いい人いたら紹介してください」「えー、どんな人?」「ほんとに誰でもいいんです」

 というやりとりである。読者のみなさんも一度や二度は経験したことがおありではないだろうか。

 「誰でもいい」。そんなわけがない。これは、謙遜しているようでいて実は極めて傲慢な物言いである。つまり、「私にとって『いい人』を、あなたが定義したうえで、その要件に合う人を紹介してください」と言っているのだが、もちろん本人はそんなことを自覚していない。なぜなら、婚活について、真剣に「考えていない」から。

 先の会合の登壇女性たちは、婚活をしっかり自分のアタマで考え、行動に移している。これが最大の違いである。

 「私はそこまでしなくても……」と眉をひそめる女性もいるでしょう。20歳そこそこの女性ならそれでかまわない。しかし、婚活を意識する女性にとって、最も希少な資源は時間のはず。だとすると、こうした戦略思考は必須である。

 次回以降も、こうしたいくつかの切り口で「戦略的な婚活」を解きほぐしてまいりましょう。

  
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