Wedge REPORT

2016年4月15日

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 アナログレコード側も近年はデジタルネイティブを意識してきている。

 CDではなく、あえてアナログレコードが選ばれている理由について、ジェイ・コウガミ氏は“ダウンロードコード”の存在を挙げる。“ダウンロードコード”とは、入力すれば無料でデジタル音源をダウンロードすることができるコードのことであり、近年発売されたアナログレコードに挿入されているもの。ジェイ・コウガミ氏は「(ダウンロードコードは)家でアナログレコードを聴きつつも、外ではデジタル音源をスマホに入れて聴く、ということを可能にした。(レコードの普及の背景として)絶対ある」と分析する。

レコード人気はいつまで?

 このようなアナログレコードの盛り上がりはいつまで続くのか。

 東洋化成の萩原氏は「世界的ブームを終わらせないための努力はしなければならない」と慎重な姿勢を見せつつも、「海外では新しく設備を拡張させる動きもあり、今年もこの流れは続くと思う」とみる。

 昨年から日本の音楽業界を取り巻く環境は変化の局面に立たされている。

 「LINE MUSIC」「AWA」「Apple Music」といったサブスクリプション型音楽配信が国内で次々にサービスを開始。その陰ではamadanaやオンキョー&パイオニア、さらにはパナソニックによる国産レコードプレイヤーの発売など、アナログレコード業界が攻勢をかける。

 サブスクリプション型音楽配信の普及とアナログレコード需要を見据えた動きが同時進行で広がりをみせるという地殻変動が起きつつある今。日本国内におけるアナログレコード人気の真価が問われるのは、これからかもしれない。

  
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