2024年7月16日(火)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年5月3日

盛り上がらない酒盛り

 2月6日 ホステル付近で簡単に夕食を済ませてホステルに戻って廊下のテーブルでビールを飲んでいると近くのテーブルで三人組が酒盛りを始めた。私の自動対人識別装置が作動して「あまり近寄るな」と警報を出している。一見して興味を感じなかった。ところがトイレに行った帰りに3人組の1人と目が合ってしまい一緒に飲まないかと誘われた。

 適当に断る間もなくもう1人が早々とビール瓶からコップにビールを注いでいる。仕方なく彼らのテーブルに座ることに。彼らはビールや焼酎(バイジュウ)や大量のつまみを買い込んでいるので次から次へと酒やつまみを勧められる。

 一番若いのが学生で、ロンゲの中年男はフィリピンから来た華僑でドイツ在住のプログラマー、刈上げ頭の30がらみは婚礼カメラマンであった。やることがないので同室の3人で酒盛りを始めたようである。学生は私が日本人と知るとさかんに焼酎を無理強いしてくる。私が「請不要勉強」(あまり無理強いしないでください)と牽制してもガンガンと焼酎をコップに注いで乾杯を強要する。どうも彼の中国語が聞き取れないが雰囲気から反日感情と好奇心が半々と想像した。

 結局1時間以上も適当に相槌を打ちながら酒盛りに付き合ったが“不味い酒”であった。翌朝は案の定「上頭」(二日酔い)気味。“一見して興味の湧かない人間とは付き合うな”という私が常々自分自身に課している行動規範はやはり“鉄板”であると反省。

手前は華僑系フィリピン人のロンゲのオジサン、右側の刈上げ君は婚礼カメラマン

 

昆明で混迷の大晦日

 2月7日 昨夜の学生は早朝チェックアウト。午後から中心街を散策してホステルに戻るとフィリピン華僑のロンゲ氏がお茶会をしているから是非参加しろとラウンジに案内する。昨夜の婚礼カメラマンが中国式の作法に従って雲南名物のプーアル茶を淹れている。なかなかのお点前である。中国女子と欧米系女子が喫茶している。中国女子は河北省石家庄出身で日本語をかなりしゃべるが職業不詳。どうも日本語の雰囲気から日本人相手の“飲み屋”のお姉さん(小姐)ではないかと推測。

 欧米女子はベルギー人で中学校で美術教師をしていたが職を辞して画家になるべく放浪していると。お茶会をしていたら5時半となり、旧暦大晦日の食事会が始まりあらかじめ予約していたゲストが15人くらい集まり賑やかになってきた。お茶会のメンバーも三々五々と夕食に外出して、石家庄出身女子と二人が残った。彼女は男友達が間もなくチェックインするから3人で外食しようと盛んに誘ってくる。


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