広州ー昆明ー大理ー麗江ー香格里拉ー欽徳ー梅里雪山ー西双版納ー建水
(2016.2.4-3.17 42days 総費用12万4千円)
大理古城
2月7日。昆明から長距離バスで約4時間、さらに路線バスに乗り大理の旧市街である大理古城に。バス停からさらに石畳の街路を徒歩30分で青年旅舎(ユースホステル)に到着。大理古城は海抜2200メートル。早春とはいえ日が沈むと冷え込みが厳しい。防寒着を着たまま眠るしかないと覚悟したが、ホステルの2段ベッドには掛け布団+電気毛布が置かれていたので一安心。
大理農村電影(映画)博物館
2月8日 旧市街(古城)の案内図に“大理農村映画博物館”(無料)とあったので見学。1950年頃に建設された映画館を改装して博物館にしたものだ。1950年代から60年代に制作された映画ポスターが先ず興味を引いた。説明を読むとそもそも農村映画というジャンルは共産党による中華人民共和国黎明期に人口の9割を占めた地方農民に対して政治的啓蒙教育と同時に娯楽提供を目的に制作され、共産党宣伝部門の地方組織が僻地の農村や集落を巡回して上映会を開いたという。
陳列写真を見ると機材を驢馬の背中に積んで急峻な山道を歩いてゆく映写技師や、豪雨の中を半裸になって機材を担いで激流を渡河している農村青年団、遠路はるばる到着したおんぼろトラックを歓呼の声で熱烈歓迎する群衆など当時の巡回映画宣伝隊の情熱や民衆の熱気が伝わってくる。
館内の当時のポスターを見ると当時の共産党の若々しい理想主義や正義感や未来への希望に溢れている。少数民族の美男美女のカップルが楽園のような花園で民族衣装を着て幸福と希望に満ちた表情で微笑んでいたり、エキゾチックな美貌の少女が高原や海辺を背景にポーズしていたり、はたまた辛亥革命を扱った“辛亥風雲”の英雄孫文、イスラム系少数民族の騎馬兵の雄姿などが並んでいる。
(写真右)少数民族のカップルが花園で微笑んでいる映画ポスター