2024年4月26日(金)

Bangkok駐在便り

2016年6月3日

高島屋が入居するアイコンサイアムが建設中のトンブリー地区も注目を集めている

 2015年12月、財務省財務局は2016~2019年の土地評価額見込みを発表。バンコクの地価は平均15.78%増、地方は平均27.88%上昇すると見込んでいる。

 最も高額なエリアは、シーロム通り(アジアNo.1歓楽街・タニヤ通りが至近)で、4平方メートル=85万バーツから100万バーツ(約300万円)に。次いで、日系企業も多く存在するプルンチット通り(外国人が多く住み、富裕層向けレストランも点在するハイソなエリア)は、4平方メートル=80万バーツから90万バーツに。3位は、ラチャダムリ通り(各国の大使館があり、サイアムからサラデーンを繋ぐ要所)、ウィッタユ通り(大手企業が集まる丸の内のようなエリア)、サトーン通り(シーロム通りと並行し、常に渋滞する幹線道路)は4平方メートル=60〜70万バーツから75万バーツになった。

前回評価よりも30%以上もアップ

 プラカノン区(スクンビット中心地から最も近く、日本人在住者も増加傾向)は、前回から33.54%上がり、次いでチャトチャック区(バンコク交通の要所。土日の巨大マーケットで有名なエリア)は29.75%、バンカピ区(スクンビットエリアから東北に位置)は27.73%、ラップラオ区(チャトチャック区の隣で外国人はほとんどいない)は25.60%、ラートクラバン区(スワンナプーム国際空港近く。工業団地勤務者に便利なエリア)は22.63%上昇したとわかった。

モーチットより少し北上したところにあるセントラル・ラップラオ。タイ人で賑わう

 民間企業の評価額はさらに高い数字を示している。タイ不動産鑑定会社(AREA)のソーポン氏は、4月27日、“2016年バンコク都内と周辺の評価額”を発表。最も高額なエリアは、サイアムスクエア(ショッピングエリアの中心地)、チットロム(サイアムに次ぐショッピングエリアで、メガショッピングモールのセントラルワールド至近)、そしてプルンチットで4平方メートル=190万バーツ。ソーポン氏は「サイアム駅周辺はBTSスクンビット線とシーロム線が通ることで、もはやシーロム通りもより高くなった」と話す。2位は、スクンビットエリアのタイムススクエアビルで4平方メートル=185万バーツ。3位はシーロム通りで4平方メートル=160万バーツ、以降ヤワラート(中華街として有名)で4平方メートル=120万バーツ、スクンビット・ソイ21(アソーク駅近く。ショッピングモールがあり、外国人も多く住むエリア)で4平方メートル=110万バーツと続く。

 ソーポン氏は「ヤワラートは今建設中のブルーライン鉄道が完成したら、さらに高騰化するだろう」と話している。


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