過去にもFBIの事情聴取
同容疑者はアフガニスタン系米国人。両親がアフガニスタンから移住し、マティーン自身はニューヨークで生まれた。その後家族ともどもフロリダに移った。米メディアが伝えたところによると、マティーンは07年に州立大学を卒業した後、警備会社などで働いた。警官になるのが夢だった、という。
09年にネットで知り合った妻と結婚したが、マティーンの家庭内暴力により2、3カ月で離婚した。当時は宗教的ではなかったが、友人らによると、次第にイスラムに傾倒し、2011年、同12年にはメッカ巡礼も果たした。しかしISのことや過激思想について友人らに話したことはなかった。
マティーンは定期的に地元フォート・ピアスの「イスラム・センター」に通って祈りを捧げていたといわれ、犯行の2日前にもセンターを訪れていた。
現在は30歳代の女性と男の子供1人と一緒に暮らしている、という。
連邦捜査局(FBI)当局者らの話として伝えられるところによると、マティーンは当局に全くマークされていなかったわけではなかった。2013年にはFBIが2度にわたって、同僚にテロリストとのつながりを仄めかすような言動をした容疑で調べた。
また2014年にも再び調べを受けた。この時は、米国人で初めてシリアで自爆テロを実行したモハメド・アブサラと関係があったのではないかとの容疑だった。アブサラもフロリダ州出身ではあったが、調べではマティーンとの強いつながりは確認できなかった。