WEDGE REPORT

2016年7月29日

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 しかし、ことはそれでは収まらない。もっとも怒り狂っているのはサンダース支持者らだ。元々サンダース支持者は「Bern or Burn」(バーニーでなければ投票しない)を合言葉にしていたほどで、およそ4割が「ヒラリーには投票したくない」人々だ。サンダース氏が「政治的革命は続く」として支持者にヒラリーの元での民主党の団結を呼びかけていたが、今回のメール公開で「民主党の元での団結は無理」と完全に決裂した形だ。

クリントンは嫌、緑の党に流れる?

 サンダース支持者の一部は「バーニーに出馬の意思がないのならば、第3党である『緑の党』の独立候補に投票しよう」と呼びかけていたが、緑の党を率いるジル・ステイン氏は「サンダース氏が彼を裏切った民主党に愛想をつかしたのなら、緑の党に喜んで迎え入れる。そこで政治革命を続けて欲しい」とツイッターを使ってエールを送った。

 別の支持者らは、民主党党大会の前に抗議デモを行い、「候補者指名のやり直しを」と訴えている。その急先鋒はサンダース氏のカリフォルニア代議員であるノーマン・ソロモン氏で、ウィキリークス公開の2日後には「バーニー代議員ネットワーク」の設立を発表。党大会で真実の追求を行い、場合によってはクリントン氏で決定した民主党候補の白紙撤回を求めることも辞さない、という。

 最大の流れはブレクジットならぬ「DemExit(デメクジット)」で、つくづく民主党には愛想が尽きた、サンダース氏を党首とする政党をつくり、独立候補として再度大統領選に挑もう、というものだ。

 サンダース氏本人は「今一番大事なのはドナルド・トランプを大統領にしないこと」と語り、今回の騒動についてはコメントを控えている。しかし元々は独立系上院議員で民主党に所属していたわけではなく、これほどまでに党本部から密かに選挙妨害を受けていた、となれば腹をくくる可能性はゼロではない。

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