2024年7月13日(土)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年10月23日

 中庭の片隅に泉があり少女が腰かけて素足を清水で冷やして疲労を癒していた。気持よさそうなので私も彼女の隣に腰かけて足を泉に入れた。長い金髪を肩まで垂らして細長い足を泉に入れている様子は森の妖精が遊んでいるようだ。あどけない表情をしており高校生かと思ったが、聞くとローマ大学で法律を専攻している大学3年生とのこと。

アガペ会慈善宿の晩餐会のテーブル

 ローマ大学法学部といえばこれまた中世からの名門である。将来は弁護士になりたいのかと聞くと、国際法を専攻しており将来は外交官になるのが夢であると。「国際法の分野では多国間の条約や過去の判例を積み重ねて法体系が出来上がっているので勉強することが多くて大変なんです」と吐露する。2年生の夏休みにはイタリアの国連代表部でインターン実習をしたとのこと。外見に似合わず目標に向かって着実に進んでいるようだ。

イタリアとインドの裁判管轄権問題 

 「現代のイタリアはEUに属しており周辺国とも安定した友好関係にあるし、世界中のイタリア大使館の主な仕事は文化・観光交流くらいではないか。イタリア外務省はあまり喫緊の外交課題は抱えていないように思うけど」と、揶揄気味に疑問を提示すると「それは誤解ですわ。イタリアが主権国家である限り国益(national interest)を守る仕事は永遠であり無限です。一つのケースとして現在係争中のインドとの裁判管轄権(jurisdiction)問題があります」とフランチェスカの口調はイタリアを代表して外交交渉に臨む外交官のように論理的な話し方になった。

 インド洋沖で武装ガードマンが警備しているイタリア商船が異常接近してきたボートを海賊船と判断して銃撃。実際にはインドの漁民であった。数人が被弾して殺人傷害事件となった。インド政府は商船を一時的に接収して商船関係者を拘束。

スイスの大学生エリアス君とオジサン

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