ところでファラディには常に「中国LeEcoの実質的な子会社」という噂がついてまわるが、今回のイベントではLeEcoのCEOであるYT・ジア氏自らが登場。ファラディの「戦略的提携」を強調した。
FF91は同社のウェブ上ですでに購入予約を受け付けている。5000ドルのデポジットを支払うことで予約可能だが、具体的なデリバリー時期は明らかにされていない。現状では北ラスベガスの工場建設もまだ第一フェーズが完了したばかりなのだ。しかし最初のプロダクションモデルについては今年3月にオークションを開催し、収益は環境保護のために寄付されることが発表されている。
まさに破竹の勢いとも言えるファラディだが、2016年には早くも資金のショートが噂された。LeEcoの業績が悪化し、約束されていた資金援助が行われなかったため、と言われる。1台おそらくは10万ドルを下らないFF91は本当に市販モデルとして登場するのか、そしてテスラの高級EVの牙城を切り崩せるのか。
2017年はいよいよテスラが量産モデル、モデル3をリリースする。本格的なEV時代が到来しようとする中でファラディはゲームチェンジャーとなれるのだろうか。
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