それは、このさまざまな教室に、いわゆる学校教科に直結する学習系が増えてきたことによります。
たとえば、開始のころからの「算数教室」や、卒業中学生からの申し入れで始まった「中学生の数学教室」があります。
また、「水彩画教室」と工作クラブのお父さんらによる毎月工夫してテーマを変えての「工作教室」は、図画工作的な教室です。
あるお母さんからの講師も担うとの申し出により始まった「書き方教室」も6年目になりました。
さらには、2020年度から小学5・6年生の新教科となる英語系の「英語であそぼう」教室があります。
じつは、現在の小学校教員の英語の免許所有者は3%~多くても5%とのことから、あと数年間でかなりの英語免許取得者を養成する必要に迫られ、今小学校は大変なんです。
その意味でも、この「英語であそぼう」教室の社会的な意義も認められることと思います。
また4月の新年度からは、国語の書写に相当する「お習字教室」を始めたいとのあるお母さんからの申し出もきています。
これらの教室は、いくつにでも参加できますし、参加費は教材費として多くて1回100円です。
年間の保険代が別に500円かかりますが。
また、最近ワイフがいいます。
私たちと同居する孫や、スープの冷めない距離に暮らす孫たちとわが家でワイワイと食事をするようになってから、「何だか子ども食堂みたいだね」と。
「おいおい、今度は子ども食堂かよ」と、私は心のなかで叫んでいました。
でも、多分、秋津コミュニティの仲間に呼びかけたら実現しちゃうんじゃないかなぁ、と思うのでした。
格差社会からの学力格差の連鎖
いま、格差社会からの子ども食堂や学力格差が社会問題になっています。
さらには2代続く連鎖の事例なども出始めてきています。
家庭の低収入から学習教材を買えない、塾に行かせられない、給食費すら払えないなどのことから学校を休みがちになり、結果、低学力に甘んじなければならず、それが2世代目に入りそうだといったことです。
GDP世界第3位の「豊かな国」でありながら、憂慮すべき「貧しき国」のニッポンの現実です。
だからなのか、旧民主党が高校の授業料の無償を実現し、安倍政権でも奨学金の無償化などをいい始めました。ぜひ実現してほしいと思います。
さらには、何歳であっても学びたい、学び直したい人であれば、専門学校や大学も無償で学ぶことができる真の生涯学習社会の創造を目指してほしいと願っています。
デンマークなどの先進事例がすでにあるのですから。
この「貧しき国」のニッポンと、学ぶことに手厚いデンマークとの違いは何でしょうか。
私は、デイリー・デモクラシーを幼少期からの教育プログラムによりたゆまず実践し続けてきたことによる政治に対する信頼の違いによるのではないか、と感じています。