2024年11月22日(金)

東大教授 浜野保樹のメディア対談録

2010年6月25日

編集部 お幾つですか、息子さん?

中島 22歳。まあ、普通は父親と映画なんか見ませんわね。で、息子と行ったんですが、息子はとにかくどうでもいいんですけども、知らない人たちがいっぱい見ていると。いわゆる上映会の舞台挨拶なんていうのはファンが来てますから、正しい反応ではないんですね。でもこの前の日曜日、「ユナイテッド・シネマとしまえん」においては、全く見ず知らずの人が、まさか監督が来ているとは思ってない人が見て、反応しているんですよね。ここで、というところで笑ってくれたりとか。一番うれしかったのは、映画が終わった後に、ママと来てた後ろのちびっこが「ママ、泣いてたでしょう」って。

編集部 いいですね、それ(笑)。

ね、ママ、来て良かったでしょう

中島 「ね、ママ、来て良かったでしょう」って言ってた。

 想像するに、「えー、あれはやめようよ」って、お母さんが言ったんじゃないですか。「何かほかにしようよ」と。でも子供に負けて来て、見てみたら、思わずママが感動してしまったという。

「矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~」
(C)矢島美容室プロジェクト

 やはりナントカ冥利に尽きますよねえ。少なくとも僕の観客から得た印象で言うと、「アバター」を見終わったときよりもみんながハッピーになった。「面白かったよね」って女の子とかが言ってたし、あ、そうか。最初の期待値が多分低い(笑)。

浜野 多分、おちゃらけ映画だと思っているんだよね。

中島 ええ、そうですね。

浜野 でも、意外とウェットな話だから、そのギャップが良かったんじゃないですか? それで、坊ちゃんは何て言ってたの。

中島 うちの息子? 「うん、面白かったよ」でおしまい。娘は厳しかったですね。17歳、高校生ですけど。

浜野 奥さんは?

中島 かみさんは普通に「まあ、大丈夫だった」とか。心配してましたからね、なんか大失敗しでかしてるんじゃないかって。


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