オトナの教養 週末の一冊

2017年4月29日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

経済評論家

1981年 東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の業務に従事。2005年 銀行を退職して久留米大学へ。現職は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は一個人として行うものであるため、肩書きは「経済評論家」とする。

「井戸語録」

女性の人生の最後は、健康ではなく、一人である可能性が高い。金が頼り。

 その通りだと思いますが、女性が自分の老後を心配しすぎる余り、夫の老後を「節約地獄」にしないよう、よろしく御願いしますね(笑)。老後は、夫の孤独が心配ですから、夫婦円満が一番です。

年金が受け取れない事は考えにくいが、年金だけで生活するのは難しい。

 「今の若い人は、将来年金が受け取れない」と思っている人が多いようですが、専門家たちは口を揃えてそれを否定しています。ただ、減額されるでしょうから、それに備えて貯蓄しておくべき事は当然ですね。

年金受給開始を遅らせると年間受給額が増えるから、67歳まで待つつもり。

 評者は、長生きしている間にインフレが来るリスクに対して公的年金は最強の備えだと考えているので、夫婦とも年金受取開始は70歳まで待つ(待つと、年間受給額が42%増加する)つもりですが、生活費が苦しければ、夫だけ早めに受け取りはじめる選択肢も要検討ですね。

専業主婦も、もうけよう! 夫の収入を増やすより妻が稼ぐ方が簡単。

 専業主婦も、子育てが一巡したら働きましょう。セレブなら別ですが、専業主婦は、洗濯機も炊飯器もコンビニ弁当も無かった時代の「遺物」です(笑)。

 働きに出て、金を稼ぐ大変さを体感すると、夫の苦労が理解できて、やさしく接したくなるかもしれませんよ(笑)。

専業主婦も、自分の能力を生かす、いろんな選択肢がある。

 「自宅で出来る仕事やテレワークなども増えています」とのこと。確かに、パートに出かけなくても、仕事は出来ますね。それなら、子育て中の主婦も、保育園に落ちても、探せば仕事が見つかるかも知れませんね。

介護のために仕事をやめてはいけない。親もそれを望んでいないはず。

 たしかに、介護離職をすると、親孝行をしたつもりで、親を悲しませる事になりかねませんね。施設にはいってもらって、仕事の無い日は必ず訪ねて行く、という方向で要検討でしょうね。

ついのすみかを決め、その費用を考えて、逆算して生活レベルを考える。

 今贅沢をするか、老後の生活を豊かなものにするか、しっかり考えようという事ですね。もっとも、元気な時に贅沢をして、「老後は特別養護老人ホームで安上がりに暮らそう」と思っていたら、入所を何年も待たされた、という可能性もありますから、要注意ですが。

医療+介護で、ひとり800万円をみておこう。

 老後は、一般的な生活費は減って行くでしょうが、医療と介護の出費は増えて行くでしょう。ひとり800万円と聞くと、そんなに必要なのかと不安になりますが、必要額は人によって千差万別でしょうから、平均より高めの金額を覚悟しておいた方が安心ですね。

取引先の担当者より自分の方が年齢が高くても、偉そうに話さないこと。

 これは、元サラリーマン管理職(特に、営業関係でない仕事をしていた人)は要注意ですね。営業職サラリーマンと自営業の方は、普段から年齢に関係なく御客様には頭をさげる訓練が出来ているでしょうから、そのまま続ければ良いだけですが。

  
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