家庭医の日常
「治す医療」から「支える医療」へと転換が進められる中で、その中核を担う家庭医・総合診療医。病気や症状、生活環境がそれぞれ異なる患者の相談に対し、患者の心身や生活すべてを診る家庭医がどのように診察して、健康を改善させていくか。日本の家庭医の第一人者が患者とのやり取りを通じてその日常を伝える。
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2021/09/25 葛西龍樹T.K.さんは、近所のコンビニエンスストアの店長で、挨拶を交わす仲であるが、今日が初めての受診だ。2カ月前に受けた健康診断(健診)の結果を持参し、「いろいろ異常があるようなので総合的に診てもらおうと思って」と、ちょっとバツが悪そうに言う。
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2021/08/27 葛西龍樹K.W.さんと10年の付き合いである。高血圧のため、3カ月ごとに診察している。直面しているのは、前回の診察でK.W.さんが持ち出した「会社の部下たちが、『社長も前立腺がんの検診を受けたらどうですか?』って言うんですけど」への対応だ。
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