「ロシア」の最新記事一覧
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北方領土訪問記(後編)
2018/09/06 廣瀬陽子8月末に国後島と色丹島を訪れた。最初の印象は、根室から肉眼で見ることもできる近い島なのに、大変遺憾ながら、遠い島と感じてしまった。ロシアの実効支配が進む現地では、同様に人々も日本に対して心理的距離があり、複雑な思いを抱いているようだ。
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北方領土訪問記(前編)
2018/09/05 廣瀬陽子2018年8月末、台風20号が迫り来る中、ビザなし交流の枠組みで北方領土の国後島と色丹島に訪問する機会をいただくことができた。今回の訪問で一番驚き、またショックだったのがロシアによる北方領土の発展が目覚ましく進んでいたことである。
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ロシアは「中東の警察官」になれるか(後編)
2018/08/23 小泉悠本稿の前編で触れたように、シリアを舞台としたイランとイスラエルの対立が激化するなかで、ロシアは「調停者」と振る舞おうとしている。しかし、ロシアには本当の意味でその力が備わっているのかどうか。後編にあたる本稿では、この点について考えてみたい。
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ロシアは「中東の警察官」になれるか?(前編)
2018/08/14 小泉悠ロシアがイスラエルとイランの調停者としての役割を果たす場面が目立ってきた。米国が中東への関与を後退させる中にあって、中東におけるロシアの存在感はことさら増大しつつある。ロシアは米国に代わる新たな「中東の警察官」になるのだろうか?
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2018/07/19 小泉悠
2018年7月16日、フィンランドの首都ヘルシンキで米露首脳会談が行われた。ロシアから見れば、この会談は総じて悪いものではなかったと言える。以下、ロシアの思惑からこの会談について考えてみたい。
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2018/05/19 小泉悠
紛争勃発から8年目を迎えたシリア内戦において、ロシアは確固たる影響力を発揮してきた。ロシアの軍事介入は風前の灯であったシリアのアサド政権を形成逆転させ、イランとともにシリア情勢の鍵を握るに至っている。新たな段階を迎えたシリア情勢におけるロ…
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2018/05/10 小泉悠
4月18日、北方領土でロシアの軍事演習が行われ、菅義偉官房長官は抗議声明を出した。この時期のロシア軍の軍事演習は珍しいことではないが、気になる動きもあった。
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2018/03/19 廣瀬陽子
3月18日にロシア大統領選挙が行われた。現職のプーチン大統領の再選は間違いないと世界は見ていたが、プーチン本人は勝ち方に極めて過敏になっていたという。選挙はプーチンの期待通りの結果だったのだろうか、また、今後のロシアはどこに向かっていくの…
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2018/03/19 関屋泉美
3月18日、ロシア大統領選挙が行われ、プーチン大統領が再選された。ロシアではいま、世界中で反ロシアキャンペーンが進み、国内で起きているネガティブな出来事は「全て欧米の陰謀によるものだ」という雰囲気が渦巻いている。
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「愛国者なら五輪に行くな」となおも選手に迫るロシアの守旧派、その背景は?
2017/12/07 関屋泉美平昌冬季五輪をボイコットすべきだ――。IOCがロシア選手団の平昌五輪参加可否を発表する前、ロシアではドーピング問題は米国がロシアを貶めるために作り出した陰謀であるとして、強硬論が渦巻いていたが、その雰囲気は鶴の一声で一変した。
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2017/12/04 廣瀬陽子
北朝鮮の国際的孤立が深まる中、ロシアは奇策も用いながら支援を続けている。死活的利害がないにもかかわらず、ロシアはなぜそのような行為を続けるのだろうか。
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2017/11/05 小泉悠
今年10月、ロシアのプーチン大統領が徴兵制を「段階的に廃止する」と発言して話題を呼んだ。徴兵制廃止論はこれまでにも存在したが、現役大統領が廃止の方針に言及したのはこれが初めてとなる。
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2017/07/24 小泉悠
来年から開始されるロシアの新軍備計画「2025年までの国家装備プログラム(GPV-2025)」の大枠が固まった。現在、ロシアの軍備計画を規定しているのは2011年にスタートした「2020年までの国家装備プログラム(GPV-2020)」だが…
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2017/05/31 廣瀬陽子
中露が関わるプロジェクトは、地域発展を目指すものやエネルギー関連の協力強化が主軸となっており、経済規模も大きい。一方で、ロシアの期待が裏切られているのもまた事実だ。
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2017/02/17 小泉悠
ベラルーシが欧米との関係改善を図ろうとしていることに懸念を示しており、こうした政治・経済的摩擦がロシアとの関係を不安定にしているほか、中国も背後で動いている。
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2017/01/10 廣瀬陽子
ロシアが米国選挙に際して情報によって影響を与えようとするのは、ソ連時代から続いてきたことであり、決して新しいことではない。
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2016/11/24 小泉悠
トランプ政権が実際にどのような対外政策を打ち出すにせよ、今のうちにアサド政権の延命を確実なものとし、対ISIS作戦でロシアの主導権を確立することがプーチンの狙いだ。
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ソ連時代の悪しき慣習の再来?
2016/07/12 廣瀬陽子ソ連、そしてロシアにとって、スポーツは歴史的に国威発揚を図るとともに欧米に並ぶ「大国」であることをアピールするための重要な手段であった。
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2016/06/08 廣瀬陽子
そもそもロシアはNATOの存在それ自体に大きく反発している。加えて、NATOの拡大や反ロシア的な動きに対し、常に反発し、時に対抗措置もとってきた。
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