『絵本が目をさますとき』 (福音館書店) 長谷川摂子 著
子どもの読む本は、その年齢が小さければ小さいほど、親が選ばざるを得なくなります。よく言われるように、読む人と選ぶ人が違うから難しいわけです。そして、親の立場としては、「間違ってはいけない」とか、ある種の成果を求めて、気負ってしまう傾向もあるかと思います。『絵本が目をさますとき』(福音館書店)は、若い母親K子ちゃんからの、絵本や読みきかせに関するさまざまな問いかけに、手紙というスタイルで答えていく本です。具体的な絵本を取り上げ、著者自身の豊富な体験を織り交ぜた回答は、子育て中の親へのエールにもなっていると思います。
文中に登場した以外にも、対象や状況を配慮したいろいろなブックガイドが出ています。参考リストをご参照下さい。でも、ブックガイドも「選ぶ」作業の道具の一つにすぎません。道具は使い方一つ。上手に使って、絵本の世界を楽しんで下さい。
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