資金調達の壁
世界的企業との連携したマイクロ波化学ですが、事業スタート時からここまで度重なる資金調達の壁に出くわしてきたそうです。誰も踏み入れたことのない事業化の話に、金融機関、ベンチャーキャピタル数十社に何度も説明を続ける膨大な時間を過ごしてきた吉野さんは「あの時間をもっと事業に掛けられたら、もっとスピードが出たと思います」と話します。
しかし、この資金調達の壁を乗り越えるたびに、金融機関や政府系機関との信頼関係が増してきたことも事実です。結果としてこのとんでもない時間が、今の信頼関係に繋がっているとも。この資金調達の壁を乗り越えた同社は現在、資本金37億1400万円、社員数は41名となっています。
モノづくりベンチャーとして、度重なる壁をある時は乗り越え、ある時はぶち壊して歩を進めてきた吉野さん。マイクロ波で化学品を効率よく製造できる技術を開発し「世界のものづくりを変える」を基本概念に、技術の産業化に取り組んでいます。巨大ベンチャー企業(ユニコーン)が大阪、日本から世界に飛び立つことを楽しみにしています。
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