赤坂英一の野球丸

2018年4月18日

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 ハリルホジッチもまた就任当初から岡田、トルシエらと同様、「性格があまりに頑固」「選手の声に耳を貸さない」と、主に日本のスポーツ紙から人格否定と言ってもいいほどの批判を浴びてきた。6大会連続のW杯進出を決めた昨年8月のオーストラリア戦の直前には、日刊スポーツのように「引き分け以下で解任」とまで書いた新聞もある。

バッシングを跳ね返す

 ハリルホジッチはそういう逆境をものともせず、様々なバッシングを跳ね返してオーストラリアに勝った。しかも、日本のマスコミの多くが主力としての起用を提言していたスーパースター・本田圭佑をベンチに置き、井手口陽介や浅野拓磨ら一般的には無名と言ってもよかった若手を抜擢して、である。私はそのとき、孤立無援の外国人の老将が、排他的な日本のマスコミに痛烈なしっぺ返しを食らわせたような気がして、むしろ痛快にさえ感じたものだ。

 日本のサッカージャーナリズムや元スター選手のコメンテーターたちはいま、新監督の西野朗は「選手との距離が近い」「選手の気持ちがよくわかっている」と、大いに期待をかけている。しかし、そういう監督が過去に岡田やトルシエを上回る実績を残しているのか。日本の本来の目標は、一部のスター選手に活躍の場を与えること以上に、W杯で勝つことのはずである。

  
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