2023年2月8日(水)

家電口論

2018年4月26日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

1961年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同理工学研究科修了。大手メーカーにて商品開発・企画を担当後、独立。現在、商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。

海外は空気モニター

 先ほどは、空気清浄機のデーターの話しでしたが、今、徐々に認知が高まっているモノに、空気モニターがあります。

 海外では、フランスのNETATMO(ネタトモ)社、スウェーデンのブルーエア社などが手がけています。ブルーエア社は空気清浄機の雄ですが、ネタトモ社はベンチャーです。この会社、NET(ネットワーク)とATMOSPHERE(空気)を合体させた名前を持っています。日本ではちょっと思いつかないですが、「空気モニター」でビジネスできると考えたわけです。目の付け所が、かなり尖っています。

ブルーエアの空気モニター

 より効率よく空気清浄機を使うなら、室内の空気環境をより正確に把握した方がベターです。単純に言うと、空気清浄機以外に、室内にセンサーがあるとよりベターということです。空気清浄機のサポートが行き届きにくいところ、部屋の逆隅のデーターがあると、その部屋全体のだいたいの情報が分かります。

室内のPM2.5のモニター。夕食で豚肉を焼いたところ、PM2.5が「非常に汚れている」レベルまで上がることがわかる。昼食時は湯を沸かしただけなので、PM2.5は変化していない。

 海外の場合、花粉症はほとんどありませんので、本当に室内の空気環境がポイントです。北欧では暖炉が今でも生活の中に生きています。一番の問題は、二酸化炭素、一酸化炭素中毒です。これをケアするために、空気モニターはしなければならないことです。

 日本では、暖炉はほとんどありませんが、エアコンのための省エネ住宅が主流となった結果、室内密閉度は北欧の家屋とほぼ同じです。しかも、その中で料理もします。実は料理をすると、空気中の浮遊物の量は跳ね上がり、汚れているレベルに達します。換気扇を上手く使わなければならないのですが、換気扇で完全に取り切れると言うモノでもありません。

 私は、花粉症を含め空調こそ、モニター&IoTを上手く使い、相互制御されるべきだと思います。今のようにバラバラだと、効果がなかなか出にくいです。

  
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