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2018年9月22日

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AIが生み出した作品の著作権は誰にあるのか? 

 一方で問題もある。AIが生み出した作品の著作権は誰にあるのか? AIを作り出した企業、例えばグーグルやObviousなのか、それとも加工した当事者なのか、あるいはグーグルの場合はオリジナルの写真や画像の著作権はどうなるのか。

 また今回のクリスティーズのオークションは「限定プリント」を謳っているが、元々がデジタル画像であるため同作品を何点も生み出すことは可能だ。そのことが分かりながらオークションで敢えて高値を付ける人は存在するのか。たとえAIアートが人気になったとしても、今後量産されるようになればアートとしての価値を維持できるのか。

 今後はもしかしたらAIアートだけを並べたアートギャラリーや美術館、といったものも登場するかも知れない。人間の創造性はAIが生み出す作品と差別化したアートを生み出し続けることが出来るのか、ピカソ風、ゴッホ風の作品が簡単に自宅で作成できるのならアート自体の価値が下がってしまうのではないか。

 様々な問題はあるものの、AIの可能性の一つとしてアートへの進出は今後も続きそうだ。今回は平面作品だけだが、3Dプリントと組み合わせた三次元作品もAIを使えば作り出すことが出来る。人間とは何か、という根本的な問いをAIは突きつけ続ける。

  
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