ネット炎上のかけらを拾いに

2018年9月1日

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マウントの取り合いでエスカレートする下劣さ

 女性有名人に対して、このようなセクハラが行われたのはこれが初めてのことではない。冒頭のツイートをリツイートした人の中には、声優の上坂すみれさんのアカウントに卑猥な内容のリプライが殺到し、上坂さんがツイッターを休止したことから「何も学んでいない」と指摘する人もいた。

(参考)#上坂すみれ地獄のリプ欄 が、本当に地獄だった件
https://togetter.com/li/1119989

 ところで先日、女性2人へのレイプ容疑で逮捕された「リアルナンパアカデミー(RNA)」塾生の公判があった。フライデーの記事「性交回数を競いハメ撮り動画を共有 公判でわかったリアルナンパアカデミー塾生たちの卑劣な手口」(https://friday.kodansha.ne.jp/event/105239)によれば、彼らは塾生同士で1カ月の性交回数を報告して競い合い、「和姦の証拠」とするために動画の撮影も行っていたという。

 彼らは男同士で報告し合うことも楽しみの一つであり、その競い合いの中で「もっと人数をこなさなければ」という思考に拍車がかかったことは想像に難くない。自分の性欲を満たしたい気持ちとともに、周囲にマウントを取ることが「気持ちいい」。おそらく、塾の主催者はこういった塾生の心理を利用しているのだろう。

 群れをつくって馴れ合い、さらにその群れの中でマウント合戦が始まる構図。上坂すみれさんや長濱ねるさんのアカウントにリプライを送るユーザーたちにもこれが当てはまる。他のファンがやっているからいいだろうと思い込み、卑猥なリプライを投げつけ、さらにしばらくすると他よりも過激なことを言えるかどうかの競い合いが始まる。もはや、リプライする相手には向き合っておらず、群れとの「コミュニケーション」のために対象を利用しているようにさえ見える。

 このような人たちに、「やられた方の気持ちを考えろ」と言うのは無意味かもしれないが、気持ち悪いと声を上げないのも気持ち悪いので存分に言っておきたい。匿名ユーザーだからといって許されることではない。
 

  
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