Wedge REPORT

2018年12月1日

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都会の中での困りごと、なごみ邸・斉藤好貴さん

斉藤さん(写真・生津勝隆)

斎藤 私は横浜市の緑区の中山というところにおりまして、ここにいるのは、ほとど余所者なんです。横浜市は全体でたしか300万、緑区は18万、もうすぐ20万人。そして、中山というのは5万5000人くらいの町になっております。

 急激にこの数十年、30年くらいでしょうか、の間に急激に人口が増えた、いわゆるよそ者だらけの所なんです。そのなかで私は、コテコテの土着民でございます。代々、100年以上にわたっていわゆる地主という名主・地主といわれている家に生まれ土着民なんです。

 それで、ここの数十年、周りを見渡すとよそ者の方ばかりなんです。そういう意味では皆さんのよそ者としてのご苦労とかですね、そういうところが今一つピンと来なかったんですけれども、改めて聞いておりまして、ハッと気が付いたのがですね、よそ者の方たちだけど、全く皆さん関心がないです。

 地域、地元の事に。これは土着の私どもが怠ってきたことかもしれませんけれども、あまりにもよそ者の方が多いがために地域が取り残されているんです。行政の方も、とても手が回らないんです。地域おこしに全く関心がないと言いませんけれども、ほとんどありません。それよりも関心があるのは子育て支援、介護支援、もうそちらの方に手いっぱいなんですね。ですから、あるのは地域振興課というのがあることとはあるんですけれども、地域をどうこれから興していこう、どう活性化していこうっていうことがほとんどありません。

 というよりも、できないんだと思うんです。そうなったときに私どものところはエアポケットなんだなというふうに思いまして、今はそんなことで便利になった、人が増えたと喜んでいるようですけれども、ふっと気が付いてみるとすぐに取り残される危険が、もう目の前にある。

 そういう地域でございまして、私はそういうところで何ができるかな? というところで、よそ者の方が改めて自分の町、また新しく私たちの町にどう魅力を感じてくれるかを考えて行動していかないと、これはエライ事になるなと思いました。そこで、空き家を活用して交友の場を作ったりしながら少しずつ「あっ、面白いぞ」「なんかやっているけど面白いぞ」というような若者たちが少しずつ集まりだしてきて、それでよそ者の発想で少しずつ色んなイベントをやったり市をやったりシェアハウスをやったりとか、そういう動きが少しずつ出てきています。

 ですから、よそ者がいっぱいいるくせに、よそ者同士が全く関心がない。地元の者も全く関心が少ないという地域なものですから、皆さんのお話が凄く良く参考になりました。

  
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