2022年8月17日(水)

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2018年12月5日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

スタンダードになるのか

 

 ただし実用化に向けては今後自動運転が社会の中でどのような役割を果たすのかという問題が待ち受ける。レベル5の完全自動運転が実現したとして、人は「運転する権利」を放棄するのか。人が運転する車と自動運転車両はうまく共存できるのか。

 また利用のされ方によりどのようなタイプの自動運転車両にニーズが集まるのかにも変化があるだろう。現時点で最も実用化されているのは低速の小型のシャトルバスだ。定型ルートを走るこのようなバスは比較的実社会に受け入れられやすい。米国ではスクールバスにこうしたシャトルバスを実験的に導入している学校もある。またウーバーが来年にも導入を予定している自動運転タクシーがどのような車両を用いるのかにも今後の自動運転が大きく左右される可能性がある。

 Iconaのようなサルーン型の車両は自分で運転をしない人の家庭用、あるいはビジネス用のリムジンなどに需要が見込まれる。ただしサイズとしては個人の移動が主であればもっと小さくても良いかもしれないし、グループの利用であればもう少し大型が望まれるかもしれない。現時点での自動運転車両コンセプトを考えればニュークレウスは想定されうるデザインとも言えるが、これが自動運転車両のスタンダードになるのかを検証するにはまだ時間が必要だ。

  
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