2024年7月14日(日)

栖来ひかりが綴る「日本人に伝えたい台湾のリアル」

2019年2月2日

「日本へのプチ移住」を特集した台湾の人気雑誌

 日本通の台湾人の間で人気の、日本への旅を新鮮な切り口で紹介するカルチャー雑誌『秋刀魚(さんま)』が2018年4月に出版した特集号『青花魚(さば)』では、台湾と日本のカルチャーを繋げるプロデューサーで福井県出身の田中佑典さんが、秋刀魚編集長と一緒に「超穴場の秘境の地」として故郷・福井を紹介した。

台湾の人気雑誌『秋刀魚(さんま)』が福井県を特集した『青花魚(さば)』(画像提供:田中佑典氏)

 特集のテーマは「微住」(びじゅう)という造語で、日本語ならば「プチ移住」とでもいおうか。短期旅行でも完全移住でもなく、暮らすように福井県を楽しむスタイルを提案しており、こうした形の地方への旅行は、これから益々台湾人のなかで広がりを見せるだろう。

 それはいわばIターンやUターンを決めた日本の若者にとっての、地方への魅力発見と相通じる。つまるところ、台湾人にとって魅力的な場所=日本人にとっても魅力的な場所なのだ。これからの地方インバウンドでは、台湾はじめ外からの眼を通して、地域の人とともに土地の魅力を掘り起こしていく作業が必要になるだろう。それが台湾人の若者にとって、訪れた日本の地方を第二の故郷とでも思えるような、深い交流経験となることを願っている。

栖来ひかり(台湾在住ライター)
京都市立芸術大学美術学部卒。2006年より台湾在住。日本の各媒体に台湾事情を寄稿している。著書に『在台灣尋找Y字路/台湾、Y字路さがし』(2017年、玉山社)、『山口,西京都的古城之美』(2018年、幸福文化)、『台湾と山口をつなぐ旅』(2018年、西日本出版社)がある。 個人ブログ:『台北歳時記~taipei story』

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