前向きに読み解く経済の裏側

2019年7月22日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

経済評論家

1981年 東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の業務に従事。2005年 銀行を退職して久留米大学へ。現職は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は一個人として行うものであるため、肩書きは「経済評論家」とする。

保険も本質は宝くじと同じ

 以上、宝くじと保険について記してきましたが、保険と宝くじは、実は本質は同じものなのです。全く違うもののように見えますが、「皆から金を集めて、特定の人に全部渡す」わけですから。特定の人が、宝くじは運の良い人で、保険は運の悪い人だ、というだけの違いです。

 株の世界には、株価暴落保険とでも呼びたくなる商品があります。「プットオプション」という商品なのですが、複雑な仕組みを単純化すると「あらかじめ保険料を払っておくと株価が暴落した時の損を補填してくれる」というものです。

 株を持っている人が買えば保険ですが、株を持っていないけれども株価が暴落するかもしれないと思っている人が買えば、宝くじのようなものですね。

 じつは、保険を宝くじに使うことも可能です。「隣の村長が死んだら生命保険を払う」という保険を売っていたら、宝くじと似たようなものでしょう。そうした保険を売っていないのは、買った人が隣の村長を暗殺する可能性があるからなのだそうですが。

 本稿は以上ですが、本稿は筆者個人の見解を示すもので、筆者が属する組織等の見解を示すものではありません。特に、筆者がかつてみずほ銀行に所属していたこととは関係ありませんので、あしからず(笑)。

  
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