使えない上司・使えない部下

2019年9月28日

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仕事が見えている人は重宝される

 弊社のような規模では、仕事が見えている、俯瞰できる人は重宝される傾向がありますね。「仕事が見えている」とは、たとえば、解体工事の依頼が入ったとします。現場で建物を見ると、トラックにすると何台分の量になるのか、どのくらいの時間や費用が必要になるか、などとすぐに正しく判断できる人は、その意味では「見えている」といえるでしょう。言い換えると、工事に着手してすべてを終えるところまでの「仕事の流れが見えている」のだと思います。解体工事などを担当する営業マンであれば、5年ほどである程度、このようなレベルになるといわれています。

 一方、10年程の経験を積んでも、なかなかできない人もいるようです。双方の差は解体工事に興味があるのか否か、だと思います。仕事をしていくうちに知識や経験を積み重ねて、おもしろさを感じ取ることができる人は、おそらく伸びていくでしょうね。解体工事に要する費用や日数などのコストを、数値化し、データに落とし込めるようにもなります。上司や周囲の社員、取引先やクライアントの企業などからも信用され、ますますおもしろくなると思います。数字に置き換えることができる人は、得てして成長するスピードが速いものです。

 中途採用試験の面接にも関わることがありますが、このような資質を持ち合わせているかどうかは話を聞けばわかってくるものです。たとえば、その時点までのキャリアで成功事例や失敗事例をうかがいます。こちらからすると、成功事例も失敗事例も、これまでどのように仕事に取り組んできたかが分かるその方の重要な情報です。成功や失敗のとき、何をどのように考え、創意工夫をしたのかを私たちは知りたい。失敗に至るプロセスで、どこに問題があり、どのように受け止めているのか。今後はどうしていきたいのか。

 こういった振り返りができる人は、(前述の)仕事のおもしろさを味わえ、成長できる人だと思います。「使える人」は、きっとこのような中から現れてくるのでしょうね。

  
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